インドに住む7600万世帯の家は電気が繋がっていません。そのうち6500万世帯は灯油を使用したランタンを使用しています。現在日本ではあまり使われなくなりましたが、キャンプ地などで見かけたことがある人も多いと思います。インドの農村部に住む多くの人がこの灯油ランタンの光で明かりを灯しています。
一ヶ月の各家庭の平均灯油使用量は約4~6リットル、100~1500ルピーの出費です。国連が定める貧困ライン、1日1ドル(約45ルピー)以下で生活する人々は4億人おり、さらにそのうちの3億人が一日10ルピー(23円)以下で暮らしていることを考えると、毎月の灯油代への捻出は大変大きな出費となります。
灯油がある限り日没後も明かりを灯すことはできます。ただ、灯油を数リットル買うために遠くまで歩かなければいけない状況と、今日の石油価格高騰によりますます燃料が手の届かないものとなっています。
また日本で手に入る灯油とは異なり、低質な灯油が使用されることにより健康被害を引き起こしています。国連環境計画(UNEP)によると、室内での低質化石燃料の使用が5歳未満の子供たちに健康被害を引き起こしており、室内空気汚染で亡くなる5歳以下の子供の64%、生涯にわたる障害を被る81%がこれに起因しています。
高くて手の届かない、手に入りにくい、安全でない、そして健康に良くないなど、灯油ランタンの使用は多くの課題を抱えているのです。

